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犬張り子

医療が十分に発達していなかった江戸時代は子供が病気や怪我で亡くなることは多々ありました。そのため親が子供に与えるおもちゃにはお守りとしての想いが込められたものも多くあります。
その最たるものが犬張子でした。犬は安産で多産であったため子供の成長祈願として出産見舞いやお宮参りの贈り物とされてきました。

笊被り犬張子

笊被り犬張子 

笊被り犬張子の謂れは、風邪を引いても鼻が詰まらないようにという願いを込めて水通りの良い笊が被せられています。

また、「竹」で出来ている笊を「犬」が被っていることから、「犬」という字の上に「竹」かんむりを乗せると「笑」という字に似てきます。

そのため、笑顔の絶えない元気な子に育って欲しいという願掛けも入っています。

でんでん太鼓犬張子

でんでん太鼓犬張子

でんでん太鼓犬張子の謂れですが、元々は子供をあやすために太鼓が添えられていました。

その他、太鼓の面はどちらが裏か表か判断できないことから「裏表のない素直な子になりすように」という親の願いも込められていると言います。

また、太鼓だけに「打てば響くような聡明な子になりますように」という願いもこめられているとのことです。