招き猫
招き猫は日本を代表する縁起物です。
招き猫の発祥については諸説あります。江戸城築城の立役者・太田道灌を導いた黒猫、江戸吉原の傾城・薄雲大夫を救った三毛猫、彦根藩主・井伊直孝を難から救った、いわゆる世田谷豪徳寺招福猫児縁起、貧しい老婆が見た猫の夢が商売繁盛をもたらしたという今戸の丸〆猫、など。
いずれも幸せを招き福をもたらした健気な猫の伝説です。一方で中国の諺にある「猫面を洗って耳を過ぎれば即ち客到る」という言い伝えに根ざしているとの説も有力です。しかしながら今のところ「一番最初の招き猫」については特定出来ていません。
長い歴史の中で形作られてきた招き猫にはその色、形にもそれぞれ謂れがあります。
- 右手挙げは「お金招き」
- 左手挙げは「人・お客様招き」
そして挙げた手が高い程より遠くから福を呼ぶと言われています。
また、
- 白は福招き
- 赤は健康招き
- 黒は厄除け
- 黄は金運招き
- 桃は恋愛成就
と言われています。
また、2月22日は「ニャンニャンニャン」と読めることから猫の日。同じく9月29日は「来る福・くるふく」と読めることから招き猫の日、と日本記念日協会に正式に制定されています。