一部作品の値上げについて

年々和紙の金額が値上がりしています。それでもここ20年ほどは金額は据え置きで提供してきました。

しかしながら、去年「張子紙」という特殊な和紙を漉いてくれる方が腰の骨折をして、去年の春頃から現在までリハビリを続けています。

日本ではその方しか張子紙を作ることができず、しかも高齢のため、和紙の供給にも不安が生じています。

現在、去年依頼した張子紙がまだ1枚も提供されておらず、手元のストックもほぼ尽きてきました。

去年その話を聞いた際に、ほかの和紙の工房に「張子紙」が作れるか聞きに行ったところ、

「張子を作る業者から和紙が手に入らないから作れないか?と言われることが増えて、試供品ができている」

とのことで分けて頂きましたが、その時点で価格が5倍になることが分かりました。また成分の違いから取り扱いも難しく、厚みも足りないことから使用する和紙量も増え、このままでいくと現在の価格が維持できないことが分かりました。

というわけで、誠に心苦しいのですが、今年の4月から一部料金の改定を行います。

今のところ小さいものは据え置きで考えていますが、サイズの大きい5000円以上のものは10%ほど価格が上昇する予定です。

皆様何卒ご了承くださいませ。