世界発信で取材を受けました。

今夏に国際的なスポーツイベントが日本でいよいよ開催されます。(契約上、組織についての全ての固有名詞を出すことは禁じられておりますのでお察しください。またここでの内容は許諾を得てお知らせしています。)

それに合わせて「日本の文化」を世界に紹介するためにその組織直属の放送機構より「張子」について取材を頂きました。

今回の取材の経緯としては、まずは世界が「日本に興味のある事項」をその組織が吸い上げて、それをもとに取材する対象を選んでいるとのことでした。

それを聞いた私は

「世界は「張子」に興味があるのか!」

と興奮しましたが、厳密にいうと「張子」ではなく「張子のマスク」とのことでした。

世界的に「マスク」(コロナで流行った風邪のマスクではなく「仮面」のマスクです)は人気で、海外の方が日本に観光に来た際には「日本古来のお面」を「縁起物」として購入することが多いらしく、多数の世界が「日本のマスク」を知りたい、と思ってくれているとのことでした。

そういえば近年観光地のお取引先さんからも狐やひょっとこ、お多福などのお面の問い合わせを頂いていましたし、銀座などで展示会をするとお面を購入する海外の人は意外にも多いもんだなあ、という実感はありました。でもそこまで引き合いがあるというのは正直驚きました。

 

 

しかし「日本のお面」といえば、真っ先に思い浮かぶのは能面ですよね。なんでそれほどメジャーでもない「張子面」なのかと尋ねました。

すると、今回は能面と張子面の二つを紹介したい、とのことでした。

「能面」は限られた技術の継承者が扱うもので、海外の方にとってはあまり一般的ではなく敷居の高い部類です。では「古くから日本の文化にある庶民に馴染みのあるマスクは何か?」ということで、その対極に位置するであろう「張子面」に白羽の矢が立ったということです。

 

というわけで、ピンポイントな張子の「お面」の取材ですが、張子の作り方の工程、素材、成り立ち、歴史、種類などを詳しく説明させて頂き、店内の作品も撮影して頂き、十分張子自体のアピールは出来たと思います。

今回の映像は放送権利を持つ各国の放送権利保有放送局に提供されるものであって、残念ながら国内では視聴できず、また専門のHPなどでも視聴することはできません。

ですが、来店して頂けましたら撮影された作品はご覧いただけます。

これを機に

「へえ、世界に紹介されたんだ~」

と興味を持って頂いた方は是非来店いただくか,これから再開されるであろう展示会にもお越し頂ければと思います。写真は撮影風景です。